貨幣や紙幣が存在しないインターネット上の通貨
2017年8月ごろから驚異的な高騰を続けているビットコイン。
メディアでも大きく取り上げられているものの、具体的に「それってどんなもの?」と聞かれると、首を傾ける人も多いはず。
ここではビットコインを扱ううえで抑えるポイントをピックアップしました。
ビギナーでもスピーディに理解するためのコツも解説。
まずビットコインが誕生したのは2009年にさかのぼります。
ドルや円といった法定通貨のようにコインや紙幣などの実体がなく、インターネット上でやり取りされているデジタルデータに価値を持たせた「仮想通貨」と呼ばれるものです。
単位は「BTC」と「Satoshi」の2つで、法定通貨のように価格が変動します。
しかし、その変動率は主要通貨に比べるとかなり大きく、1日に10%以上も変動することもあります。
また、長期的にみても大きく上昇していて、2013年は1940円(高値)だったが、2017年には一時的に80万円を超える価格をつけていて、その投機的な魅力で人気を集めています。
また、ビットコインはそのシステムも独特です。
総発行量の上限は2100万枚と決まっていて、有志によるマイニング(採掘)と呼ばれる作業で発行される。
そして、一定期間ごとに取引記録を1ブロックにまとめ、それを改ざんできないようにチェーンのようにつなぎ合わせる「ブロックチェーン」という技術で安全性を担保しているのです。
そしてビットコインの投資では値上がり益(キャピタルゲイン)を狙うのが基本となり、株式の配当金、投資信託の分配金、FXのスワップポイントなどのようなインカムゲイン(配当金)は存在しない。
つまり、保有しているだけでは利益は生まれず、売却が必要ということは押さえておきたいです。
歴史を見ればビットコインがまるわかり
BTC1
単位は「BTC」と「Satoshi」のふたつ。
1satoshi=0.00000001BTCでちなみに「satoshi」はビットコインの開発者の名前がとられている。
BTC2
法定通貨に比べて価格変動は大きい
ビットコインは円や米ドルなどの法定通貨の為替レートと同じく、価格が変動するシステム。
しかし、法定通貨よりもはるかに価格の変動率は大きく、1日で10%以上も城下することは珍しくないので注意が必要です。
BTC3
お店や通販サイトで利用することができる
実店舗や通販サイトで買い物をしたとき、ビットコインで支払うことができる(決済導入店に限る)まtあ、世界中の決済導入店でも両替せずに利用することが可能です。
BTC4
売買するときの自由度は高い
1.かなり小額から購入できる
取引所で異なるが、数十円単位から取引できます。
ただし、手数料次第で最小他人での購入は損する場合もあります。
2.24時間いつでも取引できる
ビットコインは1年365日、いつでも好きな時間に売買できる。また、海外への送金手数料が安いのもよい。
BTC5
法定通貨よりも金に似ている
ビットコインは需要で価格が動くほか、発行量(埋蔵量)に上限があるなど、金との類似点が多い。
また、金は有事に買われることが多く、ビットコインも同じ傾向を見せています。
歴史から見るビットコイン変動考察
1.高騰したとき
法定通貨への信頼性が低下する事件が起こったりビットコインの注目度が高まったとき。
法定通貨への不安が高まると、買いの動きがみられます。
また、過去に大手メディアで特集を組まれた際はバブルが発生している。
2.急落したとき
安全性を懸念させる事件が起こった時や政府による規制強化の動きがみられたとき。
大手取引閉鎖や偽造事件などの安全性への懸念で下落の動きがあるとき。取引禁止などの規制強化でも同様の傾向を見せています。
3.ハードフォークは乱高下
8月1日の分裂問題では、BITMAINのジハン氏が分裂を示唆すると価格が下落。しかし、分裂に関するとラブの懸念が解消されると一転して高騰しています。